社会福祉法人高島市社会福祉協議会
声なき声を聞きたい
現在の職場に就く前は、地元の福井県でデイサービスの介護職員をしていました。利用者さんの送迎管理や入浴介助・レクリエーション・リハビリ・介護計画書の作成などを行い、日々利用者さんが楽しく生きがいを持って過ごせる環境を整える仕事です。とても充実した毎日でしたが、その反面、利用者さんによっては自分からSOSを伝えられない方もいらっしゃるため、本当に自分に必要なサービスを受けられているのか疑問に思うことも。そう考えていくと、サービスを利用していなくとも、本当は生活に困っている人は、地域の中にたくさんいるはず…。そのような方々の声なき声にしっかり耳をすまし、相談にのり、力になりたいと転職を決意したんです。
みんなが参加できる地域づくりを
今私が働いているのは、高島市社会福祉協議会。民生委員や社会福祉施設などの社会福祉関係者、保健・医療・教育など関係機関、地域住民の方々の参加・協力のもと、地域の人々が住み慣れた町で安心して生活することのできる「福祉のまちづくり」の実現をめざし活動している法人です。私はここで、地域住民の方からの生活上の困りごとなどの相談業務やニーズ調査を行い、みんなが安心して暮らせる町の仕組みづくりを行っています。まちづくり、地域づくりにおいて大切なことは、一人ひとりに「あ、自分にも参加できそう」と思ってもらうこと。これにより、自分の住んでいる地域のことを考える余白ができる。そういった一人ひとりの主体性をつくりだすことが、住みやすい町につながっていくのではないかと考えています。
課題解決先進地域だと思う
高島市は、全国的にみても高齢化率が高い地域。課題先進地域です。だからこそ、課題解決先進地域にもなれるということ。お年寄りや子どもたちを気にかけあう見守り活動も、住民によって広がりを見せています。少子高齢化により今後介護サービスが満足に受けられない時代になってくる中で、このような地域での活動はとても重要。そんな地域との連携が体験できることは、高島市で福祉職をするうえでの大きな魅力だと思います。また、生活面においての高島市の魅力は、なんといっても豊かな自然!春・夏・秋・冬それぞれのレジャーが楽しめるし、昔ながらの城下町の雰囲気を残したところもあれば、新興住宅地や別荘地もあるため、市外からも移住しやすい。自分に合った暮らしを選択できる、おすすめの街ですね。
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社会福祉法人高島市社会福祉協議会
コミュニティワーカー・生活支援コーディネーター
田中 裕人さん福井県若狭町出身。デイサービスの介護職員を経て、2018年に中途入職。相手の気持ちに寄り添い、受け止めることを大切に、日々の相談業務と向き合っている。よりよい仕事をするためにも、プライベートはしっかりリフレッシュを!
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[法人紹介]
社会福祉法人高島市社会福祉協議会
http://takashima-shakyo.or.jp/高島市社会福祉協議会は、「ふ」だんの「く」らしの「し」あわせのため、地域住民さんと共に考え、話し合いながら地域福祉を進めています。また、ケアを通じて住み慣れた町で暮らし続けることをお手伝いしています。