高島の福祉で働く人の声Work Style

社会福祉法人ゆたか会

おばあちゃんに感謝です。

何気ない日常を、利用者さんと大事に重ねていきたい。そんな想いを大切に、日々のケアに取り組んでいます。私が「社会福祉法人ゆたか会・特別養護老人ホームやまゆりの里」を知ったきっかけは、京都で開かれた法人説明会。その時に現在の施設長と話し、すぐに法人の雰囲気の良さが伝わってきました。また、夏祭りなどを開催し、地域の方々と積極的に関わりを持とうとする姿勢にも共感。利用者さんが施設に入る前の生活と、できる限り近いものになるようサポートし、ふだんどおりの暮らしをつくること。そんなケアがこの施設ならできると考え、ここで働こうと決めました。利用者さんとの関わりを通じて、私自身も一日いちにちを丁寧に過ごせるようになれたと思います。「祖母が大好きだから」という理由だけで高齢分野を選んだ私でしたが、これでよかった。おばあちゃんに感謝ですね。

あなたを選んで逝かはったんやで。

働きはじめて4年目。初めて看取りを経験した日のことは、生涯忘れることはないでしょう。そのときまでは、看取りケアは「怖い」という思いを持っていました。そういう心構えの中、夜中に利用者さんの容体が悪化。一人で逝かせたくない。ご家族への対応を急ぎ、私は利用者さんの手を握りしめていました。利用者さんはご家族を待たず、そのまま息を引き取られました。自分の対応に「これでよかったのかな」と悩んだりもしましたが、先輩職員から「あなたを選んで逝かはったんやで。あなたやから安心して逝こうと思わはったんやで」という言葉に救われ、自信を持つことができました。それ以降、看取りに対する考え方が変わり、その人らしい最期を迎えられるようサポートしていこうと思うようになりました。

夏祭りは本当に大切。

今の楽しみは、コロナで中止になっている夏祭りを復活させて開催すること。とてもいいんですよ、このお祭り!地域の方々が施設に出向き、ボランティアとして屋台や盆踊りを盛り上げてくださったり、地域の子どもたちが施設内で入居の利用者さんと楽しそうに遊んだり。施設と地域の壁がなくなり、同じ地域住民として、同じ時間を過ごすことができる素敵なイベント。利用者さんにとっては顔馴染みのご近所さん、友人、お孫さんたちに会えるとても貴重な一日なんです。利用者さんは、当然のことながら地域で暮らしてきた時間のほうが長い。今だからこそ、お一人おひとりがより楽しく過ごせるような機会が、もっともっと必要なのかもしれませんね。

  • 社会福祉法人ゆたか会 やまゆりの里
    ケアワーカー
    地村 紗耶さん

    滋賀県高島市出身。「ほどよい通勤距離がいい」というやまゆりの里には2015年入職。高島市の朽木は四季折々の風景を楽しむことができるため、通勤時間もちょっとしたドライブ気分に。モットーは、公私混同しないこと。

  • [法人紹介]
    社会福祉法人ゆたか会
    http://yutakakai.jp/

    市内に5つの拠点を持ち、福祉サービス事業(高齢者・障害者)や就労支援事業などの事業を展開しています。地域の人々とともに生き、育まれ、地域になくてはならない福祉のパートナーになるべく現在も歩みを進めています。

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